機能性表示食品の果物とは?種類やメリット、内臓脂肪を減らす話題のりんごもご紹介!【管理栄養士監修】

機能性表示食品の果物とは?種類やメリット、内臓脂肪を減らす話題のりんごもご紹介!【管理栄養士監修】
平石奈月
監修者

平石奈月

管理栄養士

歯科医院で食事指導と口腔環境の改善に携わる栄養士としてキャリアをスタート。その後、国立研究機関での勤務を経て、現在は歯科衛生士養成校にて生化学・栄養代謝学・化学の講義を担当している。『楽しく・美味しく・元気に食べる』をモットーに、糖尿病療養指導士としての知識を活かしながら、特定健康診査の受診者を対象とした生活習慣病予防や栄養指導にも取り組んでいる。

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「機能性表示食品」と聞いて、サプリや栄養ドリンクを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、健康のためとはいっても、毎日サプリや栄養ドリンクを摂取するのは少し不安ですよね。そんな方におすすめなのが、果物です。実は、近年では果物などの生鮮食品でも機能性表示食品として届出された商品が増えています。果物なら毎日の食事に取り入れやすく、手軽に健康習慣をはじめることができます。

この記事では、機能性表示食品の果物について、種類やメリットを紹介します。サプリとの違いや安全性についても分かりやすく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね◎

機能性表示食品の生鮮果物とは?サプリとの違いやメリット

機能性表示食品にはさまざまな種類があり、何をどう取り入れるか、ライフスタイルに応じて選択することが大切です。ここでは、機能性表示食品とはどんな食品なのか、特徴やサプリとの違いについて紹介します。

事業者の届出に基づく「科学的根拠(エビデンス)」がある安心感

機能性表示食品とは、事業者が科学的根拠などの必要事項を消費者庁へ届け出ることで、食品の機能性をパッケージに表示できる制度です。

例えば、以下のような機能性が表示されています。

  • 血圧が高めの方の血圧を下げる
  • 内臓脂肪を減らすのを助ける
  • 骨の健康維持に役立つ

ただし、医薬品とは異なり、病気の治療や予防、症状の改善を目的とした ものではありません。あくまでも健康維持や日々のコンディション管理をサポートする食品です。

機能性表示食品と医薬品の違いを簡単にまとめると、以下のようになります。

項目 機能性表示食品 医薬品
目的 健康維持のサポート 病気の治療・予防
表示 機能性 効能・効果
購入場所 スーパー・通販など 薬局・医療機関など
使い方 食品として日常的に取り入れる 用法・用量を守って使用する

「なんとなく体に良さそう」ではなく、科学的な裏付けが示されている点が、多くの方に注目されている理由です。

普段のデザートを置き換えるだけの「無理のない自然派ケア」

機能性表示食品の果物が人気を集めている理由は、続けやすさにあります。サプリの場合、毎月のコストや飲み忘れなどの不安がある方も多いですよね。その点、果物なら朝食や食後のデザートとして自然に取り入れられます。

さらに果物には、機能性を示す成分(機能性関与成分)だけでなく、食物繊維やビタミン類などの栄養成分も含まれています。健康成分を単独で摂るのではなく、機能性成分だけでなく、果物に含まれるさまざまな栄養をまとめて摂取できることも果物ならではの魅力です。

「毎日のデザートを少し見直したい」「無理なく健康習慣を始めたい」という方にとって、機能性表示食品の果物は非常に取り入れやすい選択肢といえるでしょう。

子どもや妊婦が食べても大丈夫?機能性表示食品の安全性

機能性表示食品には、未成年者や妊産婦などを対象としていない旨が表示されている商品があります。 そのような表記を見ると、「子どもや妊婦は食べてはいけないの?」と不安になるかもしれません。

しかし、これは安全性に問題があるという意味ではありません。機能性表示食品の多くは、成人を対象とした研究結果をもとに届出が行われています。そのため、研究の対象となっていない未成年者や妊産婦などに対しては、このような注意書きが記載されているのです。

果物そのものは、私たちが日常的に食べている一般的な食品です。適切な量を食事の一部として楽しむ範囲であれば、家族みんなで安心して食べられます。

もちろん、特定の食品にアレルギーがある方や、医師から食事制限を受けている方などは、かかりつけ医へ相談することをおすすめします。

どんな種類がある?機能性表示食品の果物の具体例

毎日の食事に取り入れやすい、機能性表示食品の果物ですが、どんな品目があるのか気になりますよね。ここでは、機能性表示を取得している果物の例を紹介します。

広がる生鮮食品の機能性

以前は機能性表示食品というと、加工食品やサプリが中心でしたが、今では果物売り場でも見かける機会が増えています。代表的な例を見てみましょう。

果物 機能性関与成分 届出表示の例
りんご プロシアニジン 内臓脂肪を減らすのを助ける
温州みかん β-クリプトキサンチン 骨の健康維持に役立つ
バナナ GABA 血圧が高めの方の血圧を下げる

これらの果物は、機能性表示を取得している品種やブランドが多数存在し、スーパーや産直サイトなどで手軽に購入することができます。ぜひ、お好みの果物で機能性表示を取得している商品をチェックしてみてください。

数ある果物の中でも、毎日続けやすい「りんご」がおすすめ

機能性表示食品は、毎日継続して取り入れることが大切です。その点で、りんごは毎日の生活に取り入れやすい果物といえます。主な理由は以下の通りです。

  • 日持ちが良い:りんごは果物の中でも保存性に優れています。冷蔵庫の野菜室で保管すれば比較的長持ちするため、まとめ買いしても無理なく消費できます。
  • 食べ方の幅が広い:りんごはアレンジが豊富です。皮ごとでも食べやすく、すりおろしたり、ヨーグルトと合わせたりと食べ方の幅が広いことが魅力です。スムージーや加熱調理にも向いているので、その日の気分や体調に合わせた食べ方で楽しめます。
  • 手に入りやすい:りんごは一年を通して流通量が多く、スーパーや通販で簡単に購入できます。価格も比較的安定しているため、毎日の健康習慣として続けやすい点も大きな魅力です。

また、厚生労働省が推進している「健康日本21」では、果物の摂取が推奨されており、りんごはその選択肢のひとつとして日常的に取り入れやすい果物です。

内臓脂肪を減らす!?名産地が誇る機能性りんご

りんごの名産地といえば、青森県が有名ですよね。実は、青森県では機能性表示食品のブランドりんごを生産しており、美味しさだけでなく、健康づくりにも役立つとして、人気を集めています。ここでは、青森県で生産されている機能性表示食品のりんごを紹介します。

弘前市で誕生した機能性りんご「ひろまる」と「プライムアップル」

日本一のりんご産地として知られる青森県弘前市では、生鮮りんごの機能性表示食品が誕生しています。代表的なブランドは「ひろまる」と「プライムアップル」です。

ひろまるは、生鮮りんごの機能性表示食品として届出された、青森県弘前市生まれのブランドです。機能性だけでなく、りんご本来の美味しさにもこだわっています。

ひろまるの特徴
  • シャキシャキとした歯ごたえ
  • 豊富な果汁
  • 甘みと酸味のバランスの良さ

プライムアップルは、JAつがる弘前が展開する機能性表示食品のりんごブランドです。厳しい品質管理のもとで栽培されており、美味しく健康習慣を続けたい方に注目されています。

プライムアップルの特徴
  • パリッとした食感
  • 豊かな香り
  • 酸味が少なく濃厚な甘み

りんご由来のポリフェノール「プロシアニジン」のパワー

りんごの機能性の中心となる成分が「プロシアニジン」です。プロシアニジンは、りんごに含まれる代表的なポリフェノールの一種です。

研究では、りんご由来プロシアニジンに以下のような働きが報告されています。

  • 脂質の吸収を抑える
  • エネルギー代謝に関与する
  • 内臓脂肪を減らすのを助ける

そのため、機能性表示食品のりんごの届出表示では、「りんご由来プロシアニジンには内臓脂肪を減らすのを助ける機能が報告されています」と記載されています。

無理な食事制限ではなく、毎日の果物習慣として取り入れやすい点が魅力です。

毎日美味しく健康に!機能性りんごの食べ方と注意点

健康を意識して機能性りんごを取り入れるなら、より効果的な食べ方をしたいですよね。ここでは、機能性りんごの食べ方のコツや注意点について紹介します。

栄養を丸ごと摂るなら「皮ごと生食」がベスト

プロシアニジンは果肉にも含まれていますが、特に多いのは皮と皮のすぐ下の部分です。そのため、機能性りんごの栄養を効率よく摂るなら、皮ごと食べるのがおすすめです。

皮ごと食べる際、もちろん丸かじりするのも良いですが、以下のような調理を加えると、より食べやすくなりますよ。

  • 薄切りにする
  • サラダに加える
  • ヨーグルトと一緒に食べる

皮の近くにはポリフェノールだけでなく食物繊維も豊富に含まれているため、ぜひお好みの調理法で皮ごと食べてみてください。

ネットの噂「朝りんごはダメ」って本当?

インターネット上では、「朝に果物を食べると太る」「シミの原因になる」といった情報を見かけることがありますが、過度に心配する必要はありません。特に、「シミとの関係が話題になることがある「ソラレン」という成分は、りんごには多く含まれておらず、朝に食べたとしても直接シミの原因になることは考えにくいといえます。

また、朝は睡眠中に失われた水分やエネルギーを補給したい時間帯です。りんごには、水分が多く含まれており、人の体のエネルギーとなる糖質も含まれています。忙しい朝こそ手軽に食べられるりんごは、エネルギー補給にもぴったりな果物といえるでしょう。

ただし、どんな食品も食べ過ぎは禁物です。りんごは水分や食物繊維を多く含んでいるため、一度にたくさん食べるとお腹を壊す可能性があります。どの食品でも、どの時間帯でも、「適量を心がける」ことが健康づくりへの近道です。

まとめ

機能性表示食品とは、事業者が科学的根拠などの必要事項を消費者庁へ届け出ることで 食品の機能性ををパッケージに表示できる制度です。近年ではサプリや加工食品だけでなく、果物などの生鮮食品でも届出がされています。

特に、青森県弘前市で誕生したブランドりんご「ひろまる」や「プライムアップル」は、美味しさにもこだわって栽培されており、毎日の食生活に取り入れやすい機能性表示食品です。

りんごは果物の中でも日持ちがよく、手に入りやすいため、継続することが大切な健康習慣として心強い存在といえるでしょう。また、食べ方の幅も広く、アレンジもしやすいので、ぜひ毎日の食事に取り入れて、美味しく健康づくりに役立ててくださいね◎

参考文献

平石奈月
監修者

平石奈月

管理栄養士

歯科医院で食事指導と口腔環境の改善に携わる栄養士としてキャリアをスタート。その後、国立研究機関での勤務を経て、現在は歯科衛生士養成校にて生化学・栄養代謝学・化学の講義を担当している。『楽しく・美味しく・元気に食べる』をモットーに、糖尿病療養指導士としての知識を活かしながら、特定健康診査の受診者を対象とした生活習慣病予防や栄養指導にも取り組んでいる。

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