子どもが食べやすいりんごの品種はどれ?離乳食からおやつまでのおすすめ品種と食べさせ方のポイントを紹介!【管理栄養士監修】

子どもが食べやすいりんごの品種はどれ?離乳食からおやつまでのおすすめ品種と食べさせ方のポイントを紹介!【管理栄養士監修】
平石奈月
監修者

平石奈月

管理栄養士

歯科医院で食事指導と口腔環境の改善に携わる栄養士としてキャリアをスタート。その後、国立研究機関での勤務を経て、現在は歯科衛生士養成校にて生化学・栄養代謝学・化学の講義を担当している。『楽しく・美味しく・元気に食べる』をモットーに、糖尿病療養指導士としての知識を活かしながら、特定健康診査の受診者を対象とした生活習慣病予防や栄養指導にも取り組んでいる。

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りんごはスーパーなどで手軽に購入でき、食物繊維やビタミンCなどの栄養を手軽に取り入れられるため、お子さんの朝食やおやつにも人気の果物です。しかし、「酸っぱいのが苦手」「シャキシャキした食感が苦手」などの理由で、りんごをあまり食べてくれず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実はりんごの酸味や甘み、食感は品種によっても大きく異なります。お子さんの年齢や苦手に感じるポイントに適した品種を選んであげると、苦手なイメージが変わり、美味しく食べられるようになることもあります。

この記事では、「子どもが食べやすいりんごの品種」をテーマに、年齢や好みに合わせたおすすめの品種を詳しく紹介します。それぞれの品種の味わいや食感の特徴はもちろん、お子さんが食べやすくなるアレンジ方法やレシピも紹介しているので、ぜひ品種選びの参考にしてください。

子どもがりんごを残す理由とは?「食べやすさ」を決める3つのポイント

りんごは、手軽に食べられて栄養も摂れる人気の果物です。しかし、子どもによっては「酸っぱい」「硬くて噛みにくい」「口の中がモサモサする」といった理由で、途中で食べるのをやめてしまうこともあります。

実は、子どもがりんごを美味しく食べられるかどうかは、甘さだけでなく酸味・食感・果汁の量など、さまざまな要素が関係しています。

幼い子どもは、大人よりも味や食感の違いを敏感に感じ取りやすい傾向があります。そのため、年齢や成長段階に合わせて「食べやすいりんご品種」を選ぶことが大切です。

① 酸っぱい味が苦手な子どもにも食べやすい「酸味の少なさ」

子どもの味覚は、大人よりも繊細です。酸味は果物の美味しさを引き立てる大切な要素ですが、酸味の感じ方や好みは子どもによって違いがあります。

特に初めてりんごを食べる離乳食期や、酸っぱい食べ物が苦手なお子さんには、酸味が控えめで甘みを感じやすい品種がおすすめです。

例えば「王林」や「つがる」は酸味が少なく、まろやかな甘みを楽しめる代表的な品種です。「甘いりんご」と聞くと糖度の高さを重視しがちですが、子どもが食べやすいかどうかという点では、酸味が少なく甘さを感じやすいことも重要なポイントになります。

② 成長ステップ(歯の生え方)に合わせた「果肉の硬さと食感」

りんごは品種によって、シャキシャキした硬めの食感から、やわらかく口当たりの良い食感までさまざまな違いがあります。

離乳食を始めたばかりの時期は、まだ噛む力が十分に発達していません。そのため、すりおろしやすく、加熱すると柔らかくなるりんごを選ぶとよいでしょう。

乳歯が生えそろってくる3歳ごろからは、適度な歯ごたえがあるりんごを選ぶことで、噛む楽しさを感じられます。

成長段階に応じたの選び方の目安は以下の通りです。

成長段階 りんごの選び方の目安
離乳食初期〜中期 やわらかく、すりおろしやすい品種
離乳食後期〜幼児期 果汁が多く、やわらかめの品種
幼児後期〜小学生 シャキシャキした食感を楽しめる品種

子どもの成長段階に合わせて選ぶことで、りんごへの苦手意識を減らしやすくなります。

③ お口の中がパサつかない、あふれる「ジューシーな果汁」

子どもがりんごを嫌がる理由の一つに、「食べた後に口の中がモサモサする」という感覚があります。果肉の水分が少ない品種のりんごは、大人には気にならなくても、小さな子どもには食べにくく感じることがあります。

そのため、子ども向けには果汁が多く、ジューシーな品種がおすすめです。「つがる」や「シナノスイート」などは、果汁が豊富で口当たりが良く、子どもでも食べやすい人気品種です。

【成長ステージ別】子どもが夢中になるおすすめのりんご品種とあげる時のポイント

子どもが食べやすいりんごを選ぶ時は、お子さんの味の好みはもちろん、すりおろしや加熱といった「調理のしやすさ」から選ぶのもポイントです。年齢に応じた切り方や加熱などの工夫も取り入れながら、成長段階にぴったりな品種を選んでいきましょう。 ここでは、成長段階ごとにおすすめの品種をご紹介します。

離乳食・幼児期初期におすすめの品種

りんごは離乳食が完了する時期(目安として1歳~1歳半頃) まで加熱してあげることが推奨されています。離乳食や幼児期初期は、酸味が少なく果肉がやわらかな品種が最適です。すりおろしや加熱がしやすく、デリケートな赤ちゃんの味覚にも優しい、甘くてみずみずしい品種から始めましょう。

つがる

旬の時期

8月下旬〜9月頃

「つがる」は、甘みが強く、酸味が控えめな早生品種です。果汁が多く、やわらかな食感が特徴なので、小さな子どもでも食べやすいりんごです。そのまますりおろすだけでも水分が多く、手軽なりんごジュースのように楽しめます。

シナノスイート

旬の時期

10月上旬〜11月頃

果汁たっぷりでとてもジューシー。果肉はサクサクと柔らかめで食べやすい。甘みが強く酸味はおだやかで、幼児にもおすすめ。「シナノスイート」は、その名前の通り甘さが魅力のりんごです。酸味は穏やかで、果汁がたっぷり。サクサクとした食感がありながら硬すぎないため、幼児期のおやつにも向いています。甘いりんごが好きなお子さんには特におすすめの品種です。

王林

旬の時期

10月下旬〜11月頃

「王林」は、酸味が少ないりんごの代表的な品種です。黄色い皮が特徴で、青りんご特有の爽やかな香りと、まろやかな甘みを楽しめます。酸味がほとんどないため、甘さを感じやすく、酸っぱい味が苦手なお子さんにもおすすめです。果肉は比較的やわらかめで、すりおろしや加熱調理にも向いています。離乳食として取り入れやすく、初めてりんごを食べる赤ちゃんにも適した品種です。

幼児期後期〜小学生のおやつにおすすめの品種

歯が生えそろい噛む力が育つ時期ですが、4歳頃までは喉に詰まらせる事故を防ぐため、厚いくし形切りではなく薄切りにするなどの配慮を続けましょう。この時期には、シャキッとした歯ごたえや、コク・酸味のある濃厚な味わいを楽しめる品種が向いています。「しっかり噛む楽しさ」や「味の深み」を存分に体感できる品種をご紹介します。

トキ

旬の時期

10月頃

「トキ」は、「王林」を親に持つ黄色系のりんごです。甘みが強く、酸味は控えめ。王林のような爽やかな香りと、シャキシャキとした心地よい食感が特徴です。収穫時期が比較的早く、秋のりんごシーズン初期に楽しめる品種です。生のりんごの美味しさを楽しみたい幼児期後半のおやつにもぴったりです。

ジョナゴールド

旬の時期

10月上旬〜11月頃

「ジョナゴールド」は、甘みと酸味のバランスが良い品種です。ほどよい硬さの果肉と豊富な果汁があり、そのまま食べるだけでなく、加熱調理にも向いています。酸味が少しあることで味に深みが出るため、アップルパイやコンポートなどのおやつ作りにもおすすめです。旬の時期には香りも豊かになり、焼き菓子との相性もさらに高まります。

ふじ

旬の時期

11月頃〜12月頃(貯蔵品は翌春頃まで流通)

「ふじ」は、日本を代表するりんご品種の一つです。甘みと酸味のバランスが良く、シャキッとした食感と濃厚な味わいを楽しめます。特に、袋をかけずに太陽の光を浴びて育てる「サンふじ」は果汁たっぷりの味わいが魅力です。

りんご嫌いを克服!子どものおやつにぴったりなおすすめアレンジレシピ

お子さんによっては、「そのままだと食べないけれど、味や形を少し変えると食べてくれる」という場合も少なくありません。生のりんごの酸味や食感が苦手な場合でも、加熱する・細かく刻む・すりおろすといった工夫で、食べやすくなります。

忙しい毎日でも作りやすい、簡単なアレンジを紹介します。

レシピ①:【離乳食・幼児初期向け】レンジで2分!甘みが引き立つ「とろとろホットりんごペースト」

おすすめ品種

王林、つがる

酸味が少なく、加熱するとさらに甘みを感じやすくなる品種です。

【作り方】

  1. 皮をむいたりんごをすりおろす(または薄くスライスする)
  2. 耐熱容器に入れ、大さじ1程度の水を加える
  3. ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約1分半〜2分加熱する

そのまま食べるだけでなく、プレーンヨーグルトに混ぜたり、食パンに塗ったりするのもおすすめです。

レシピ②:【幼児期向け】お口がパサつかない!「しっとりりんごのHM蒸しパン」

おすすめ品種

シナノスイート、つがる

果汁が多い品種を使うことで、しっとりした蒸しパンに仕上がります。

【作り方】

  1. ホットケーキミックスに牛乳、卵を加える
  2. すりおろしたりんごを果汁ごと混ぜる
  3. お好みで5mm角程度に刻んだりんごを加える
  4. カップに入れて加熱する

ふわふわの生地の中にりんごの食感が残り、噛む練習にもつながります。

レシピ③:【幼児後期〜小学生向け】冷凍パイシートで簡単!「ミニミニアップルパイ」

おすすめ品種

ジョナゴールド

ジョナゴールドは加熱すると甘みと香りが引き立つため、お菓子作りにも適しています。

【作り方】

  1. りんごを1cm角に切る
  2. 砂糖とバターを加えて電子レンジで加熱する
  3. 冷凍パイシートで包む
  4. オーブンやトースターで焼く

一口サイズに作れば、子どものおやつにもぴったりです。

※小さなお子さんにりんごを与える際は、年齢や発達に合わせて大きさや硬さを調整してください。特に乳幼児の場合は、薄く切る、細かく刻む、加熱するなど、誤嚥が起きないよう食べやすい形にすることが大切です。

まとめ|我が子の「推しりんご」で、笑顔あふれる美味しい果物習慣を!

子どもがりんごを残すのは、成長段階や好みに合った品種を選べていないことが主な原因かもしれません。品種ごとの特徴をおさえながら、やわらかく甘い「王林」や「つがる」、しっかり噛める「ふじ」など、お子さんの成長に合わせて選べば「食べてくれない」悩みや食品ロスも防げます。

スーパーでは品揃えが限られるため、子ども向け品種を確実に手に入れるなら産地直送のECサイトがベスト。旬を迎えたフレッシュなりんごで食卓を充実させられるだけでなく、重い買い物を減らせて時短にも繋がります。

ぜひお子さんの「推しりんご」をお取り寄せして、笑顔あふれる果物習慣を始めてみてください!

平石奈月
監修者

平石奈月

管理栄養士

歯科医院で食事指導と口腔環境の改善に携わる栄養士としてキャリアをスタート。その後、国立研究機関での勤務を経て、現在は歯科衛生士養成校にて生化学・栄養代謝学・化学の講義を担当している。『楽しく・美味しく・元気に食べる』をモットーに、糖尿病療養指導士としての知識を活かしながら、特定健康診査の受診者を対象とした生活習慣病予防や栄養指導にも取り組んでいる。

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